当財団のミッション、その原点と更なる進展を

理事長 矢ヶ崎 隆二郎

当財団は昭和38年に設立され各種の意義ある事業に取り組んで参りました。その後平成23年には公益法人へと移行し、これを機に運営体制の更なる強化及び財務基盤の拡充に注力し、事業の充実・発展を図ってきました。その具体的なミッションとは青少年の国際的相互理解教育、人材育成支援、文化発展、都立小山台高校への支援、会館設備の利用促進、海外派遣経験者の交流活動等を通じて事業の対象となる方々のご期待に応えることであります。その思いを実現するために国際交流、奨学育英、社会教育、学校教育、会館運営、及び海外派遣者ネットワークの6本柱からなる事業を運営して参りました。これまで関係者の皆様の多大なるご協力・ご努力によりこれら事業は順調に発展しております。


一方で昨今世界は国境を越えてインターナショナルからグローバルの時代へと変貌を遂げ、社会はAIに代表されるテクノロジーの激変、少子高齢化の進展、デフレの深化、環境問題の深刻化等多岐にわたる変革が進展しています。これから社会に巣立つ若人、青年は激変する環境のもとでこれら難問に直面することは避けられません。この荒波を乗り越える為に当財団は何を提供し、支援できるかを原点に立ち返り、既往事業の見直し及び改革を視野に入れて不断の検討が必要となります。また、効率的な財団運営に努め、当財団の財務基盤の充実を図り、各事業の更なる進展が求められております。

この度私は大川洋二前理事長の後を引き継ぎ当財団の理事長に就任いたしました。歴代理事長の真摯なご努力、ご活躍の結果当財団の揺るがぬ基盤が確立しました。その後を受け浅学菲才の私がどれだけ財団に貢献できるか身の引き締まる思いですが、これまでの自分が培った経験を活かして理事長の責務に全力を尽くす所存です。私は「何かを始めるのは怖いことではない、怖いのは何も始めないことだ」をモットーに財団運営に携わるつもりです。

皆様の一層のご理解、並びにご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。